課長の品位2005年07月30日 08:07

南京への旅は、ずっと中国人副課長G君と一緒であった。
日本人T部長の薫陶よろしく、我が社の成長株であるが、課長への推薦はまだである。

今回の出張も、日本から戻ったばかりの私への連絡にしろ、客先との交渉にしろ、懸念事項への対処にしろ、半年前のG君とは見違えるばかりにしっかりしてきているのが良くわかる。

しかし、彼を課長に推薦するには何かが欠けている。

仕事のやり方にももっと成長を期待したい部分がいくつかあるが、やっぱり、今回一緒に行動を共にして見ていると、今ひとつ“品位に欠ける”と思う。
我々のお客さんには、中国内といえども日系企業、日本人が多い。「我が社の課長です」と紹介するには品位も欲しいと思うのはやむを得ないと思うのだが・・・。

たとえば、日本語に敬語が無い。彼のぶっきらぼうに聞こえる日本語は、私にとってはほほえましく聞こえたものだが、課長推薦となると事情が違う。
今回もある日本人のお客さん(部長)に
「これで良かったか」
と言ったのを聞いて、一瞬どきっとした。

会食の時も、、口を食べ物でいっぱいにしたまま大声で話をしないとか、もう少しでいいから品位のある態度が欲しい。

そんなことを考えながら、二人だけの機会に、私の期待を彼に話そうと思った。

「日本語の敬語は難しい」と、家庭料理「K」の若い料理人も言っていたっけ。