やっぱり女性が・・・2005年08月30日 19:55

会社での日本人達の昼飯は、私も含めて近くの町の日本料理店から弁当を出前してもらっている。
その店のメニューを見ながら毎日注文をまとめるのが中国人スタッフJ君の役割である。

先週の木曜日、私は胃腸の調子が悪くなっていたから、J君に頼んだ。
私:「Jちゃん、メニューにはないけど、お粥を頼みたいんだけど。」
J:「“オカユ”?? ・・・」
と、困った顔で日本語の上手な同僚のK嬢の顔を見る。
K:「-------(上海語のため、表記不能)」
J:「あるかどうか訊いてみます。」

J君はしばらく電話していたが、
J:「没有(メイヨウ=ありません)。」
しょうがないので、一番柔らかそうな焼きうどんにした。

月曜日になっても回復していないので、昼飯用にインスタントスープとバナナを持参した。
この日はJ君は近くへ出張中で、K嬢が注文を聞きに来た。
K:「今日はお弁当は何にしますか?」
私:「お腹の調子が悪いから今日はお弁当は要らない。スープとバナナを持ってきたよ。」
K:「お腹が悪いんですか? でも、バナナはお腹に良くないです。」
私:「エーッ!! バナナは消化が良いんだよ。」
K:「でもお腹に良くないと中国では言います。」
私:「そうなの? じゃ、どうしようか・・・(途方に暮れる)。」
K:「じゃあ、お粥を頼みましょう。」
私:「先週、お粥を頼んでもだめだったよ。」
K:「頼んでみます。」

何だか自信ありげである。しばらく電話していたK嬢は、
K:「大丈夫です。持ってきます。」
彼女の表情は誇らしげであった。

お昼に出前されたお粥は、雑炊に近いものであったが、残すくらいボリュームたっぷり、かつ大変美味しかった。お値段は10元(約140円)と、お得!
メニューにないものだから、K嬢が頼み込んだと思われる。

淡泊な性格のJ君と積極的なK嬢の違いがはっきりでた2つの出来事であった。

上海ではやっぱり女性が強いのか・・・。

なお、バナナであるが、日本のウェブサイトで探すと、“消化のよい果物”に分類されている。一方で“お腹を冷やす果物”にも分類されている。K嬢の意見もあながち間違いではなかった。