上海の交通事情(1)2005年09月13日 22:07

昨夕会社帰りに、会社近くのいつもの高速道路のインターチェンジに向かったが、その数百メートル手前から車列がびくとも動かなくなった。いらいらした車の列は、左の反対車線二車線のうちの一車線を占領し、その内、右側の自転車レーンにも車があふれてきた。驚いたことに、左端の反対方向の自転車レーンまでインターチェンジを目指す車でいっぱいになった。
片側2車線の道路が、勝手に片方向5車線になってしまったのだ。

原因は不明だし、適切な交通整理をする人がいるとも思えない。
結局、運転手のTさんの判断で、一車線だけ残っている反対車線に無理矢理入り込んで、ひとつ手前のインターチェンジまで戻り、無事帰路についた。自室にたどり着いたのは、Tさんの機転のお陰で、いつもより1時間遅れで済んだ。

この、会社近くのインターチェンジは、現在大改造工事中のため、進入路も変更になり、かつ、進入路へのアクセス道路の一部が一方通行となった。しかし、一方通行の標識を立てた直後から、交通警察官が立って指導するということも全くなく、違反のオンパレード。
ルール違反が普通になっているから、一旦混乱が始まると収拾がつかない。
こんな所に救急車が来たらどうするのかと、余計な心配をしてしまう。

そして、今朝はまた、我々のアパート近くのランプから高架路に乗ろうとしたが、入り口に警察官が2人立って、進入禁止であることを示していた。たぶん、交通事故か何かで、緊急に入り口閉鎖をしたものと想像は出来る。
しかし、この入り口は、両脇を通って一般道路を走行して行けるからまだいいが、Uターンを余儀なくされるような所でも、手前に進入禁止の標識を置くような配慮はない。長期間の閉鎖でも、入り口に行かないとわからないのが当たり前のようである。

随分迂回して高架路に入ったお陰で、今朝の出社は30分遅れとなった。

中国では交通警察の体制がまだまだ未整備だという。
それにしても、誰も不満を訴える人はいなさそうだ。我が社の運転手Zさんも、警察官の姿を見たときに、両手を広げ肩をすくめただけだった。

私がいらいらするのは、日本に比べてあまりにも配慮がなさ過ぎるのが原因だが、前回のコメントでひろたろさんが書いてくれたように、日本には万全の配慮のために交通警察官が多いのかも知れない。 日本はサービス過剰なのだろうか?

発想を変えてみると、???が増えてしまう。

蛇足だが、会社近くのインターチェンジの大工事は、5年後の上海万博会場へ通じる新しい高速道路の建設に関連しているらしい。