上海の神風バス2005年11月03日 08:06

先日の日曜日に、人民広場へのバスの中で、女子大学生の親切に遭遇して何となくいい気分で買い物を終え、静安寺バス停から乗った帰りのバスのことである。

乗ったとたん、急発進、急加速、急ハンドル、急ブレーキの連続。手摺りに掴まっていても転びそうになる。

上海のタクシーの乱暴な運転にしょっちゅう驚いたり、感心?したりしているが、このバスはもっとすごい。
タクシーに比べて図体が大きい分、乗っているコチトラは、冷や冷やの度合いが全く違う。

次の停留所から乗ってきた5才くらいの男の子は、急加速の瞬間、掴まっていたお父さんの腰から手が離れ、スッテンと仰向けに転んでしまった。
まわりのお客さんも、あわてて起こしてあげる。

ブーブーとクラクションを連発しながら、タクシーや乗用車のスキマを縫って突っ走る。はっきり言ってひどい運転なのだ。
上海のバスにはこんなのが多いのかと心配になってしまった。

たしかに上海では迷惑運転が平気なバスを「覇王車(俺様車)」と呼んで、一般車からかなり嫌われているらしい。
しかし、私の前に座った乗客の中国人夫婦が顔を見合わせて苦笑いしているところを見ると、このバスは上海でも珍しいほどのカミカゼ運転のようだ。

お陰で?、帰りは早かったが、バスを降りるとホッとした気分だった。