微分ホテル2005年11月08日 21:56

微分ホテル

月曜日は南京市の郊外にあるお客さんの工場を訪問した。

午後1時に訪問予定が、車の渋滞も全くなく、11時過ぎに南京に着いてしまった。

そこで、南京市の中心に近いところで南京小籠包を食べようと言うことになって、若い仲間達と一緒に美味しいと言われる店に入った。
確かに美味しい。

こういう庶民的な店の常として、決して清潔とは言えない。前のお客さんが去ったあとのテーブルの拭き方にしても、日本では考えられないほど雑だ。
ある時、上海の庶民的な四川料理の店で、店員が拭いていったテーブルを、もう一度自分のティッシュペーパで拭いている中国人女性を見たことがある。

でも、味はなかなかのものがある。中国人が美味しいと奨める店は、まず味では“はずれ”がない。

南京小籠包の中のちょっと甘みのある汁を目を細めて吸いながら、そんなことを思った。

この店を出て、ふと隣の建物を見ると、そこにある看板は「微分賓館」。すなわち「微分ホテル」。

数学では微分・積分のあまり得意でなかった私は、一瞬、
『こんなホテルには泊まりたくないなぁ』
と思った。

一緒にいたG副課長、
「アハハ・・・。 おかしいか? 小さいという意味だヨ。」