Z女史もK嬢も怒る ― 2005年07月04日 19:42
今日午後一番、気温は38℃(だそうだ)。事務所のエアコンの効きが悪いからなおさら暑い。
その猛暑の中、私の報酬の一部を日本円で東京の銀行に送金する手続きのために、中国人部長のZ女史が私を銀行へ連れて行ってくれることになった。
銀行までの車中では、もっぱら暑さが話題の中心であった。
Z:「この気温だと、中国では操業時間を短縮する決まりになっています。」
私:「日本ではそういう決まりはないよ。」
Z:「そうですか。現場の人たちが大変です。」
私:「特にサービスの人は外で仕事をするから大変だね。」
Z:「そうです。私の部のみんなは、感心しています。」
私:「ところで、先月は初めての手続きがあって大変だったけど、今日はサインするだけでいいんだよね。」
Z:「そうです。すぐ終わります。」
ところがそれは誤算に終わるのである。
銀行に着いて、3階の担当部署のカウンターで若い銀行の女性と2,3言葉を交わしたZ女史の表情が変わった。
何を喋っているのかわからないが、Z女史のトーンが上がった。もともと大きな目をギョロリとむいて睨みつける。
カウンターの女性は平然と誰かに長々と電話する。その内、書類の処理を始めた。そして、書類を持って席を立ち出ていくときも、何の説明も無し。
私が待っていた椅子の所へ戻ってきたZ女史の説明によると、
まず、カウンターの女性は、
「日本円にすることは出来ません。」と言い、
「先月やったんだから出来ます。」とS女史が言うと、
周りの人に聞いたあげく、
「私はこの書類の書き方がわかりません。」と言った。
確かに、先月てきぱきと多くの書類を処理してくれた女性とは違う人ではある。
「このような人がウチの会社だったら大変です。」
怒ったZ女史だが、いかんせん日本語では正確に彼女の感情を表現できず、ちょっと気の毒。そして続ける。
「仕事も遅いです。田舎の銀行は親切でないです。教育が悪いです。」
かなり頭に来ている。
それに加えて、最終の処理をする1階の窓口の若い男性も、処理の仕方がわからず、主任か課長らしき男性からガンガン言われながら、何とか処理をする始末。この窓口も先月と違う。
さらに、さっきの女性が、我々に返さなければならない書類をすべて持ったまま自席に戻ってしまい、それを取り返すのにまた時間がかかり、結局、先月とあまり変わらない処理時間になってしまい、ぐったり。
それにしても、何という書類の多さ。この銀行に振り込まれた私の報酬から、その一部を日本円にし、日本の銀行に振り込むための書類は、カーボン紙を挟んで作った書類も含め、多分20枚を越すのではないか。
Zさん、面倒なことを頼む私のための仕事、ご苦労様。
帰社すると、相変わらずエアコンの効きの悪い事務所で、K嬢が誰かと電話をしている。
その声がだんだん大きくなる。
内容がわからないが、なんだか怒っているようである。K嬢にしては珍しい。
電話が終わると、まわりの中国人スタッフに、大きな声で何かを訴えている。
私:「Kさん、何を怒っているの?」
K:「エアコンの会社、ひどいんですよ。何度直しても良くならないから、文句を言ったんです。そうしたら、“このエアコンにはこの事務所は大きい”と言うんですよ。今までそんなことを言ったことはないでしょ。おかしいですよ。だから私、怒ったんです。」
なぜ、エアコン屋の言うことが不当であるかを、さらにいくつもの反証を上げて説明してくれた。
私:「そうだ、Kさんの言うことはもっともだ。」
(でも、私のアパートの修理の時も、それくらい怒ってくれませんか?)
きょうは、猛暑の中、気の強い二人の女性は、怒っていました。
その猛暑の中、私の報酬の一部を日本円で東京の銀行に送金する手続きのために、中国人部長のZ女史が私を銀行へ連れて行ってくれることになった。
銀行までの車中では、もっぱら暑さが話題の中心であった。
Z:「この気温だと、中国では操業時間を短縮する決まりになっています。」
私:「日本ではそういう決まりはないよ。」
Z:「そうですか。現場の人たちが大変です。」
私:「特にサービスの人は外で仕事をするから大変だね。」
Z:「そうです。私の部のみんなは、感心しています。」
私:「ところで、先月は初めての手続きがあって大変だったけど、今日はサインするだけでいいんだよね。」
Z:「そうです。すぐ終わります。」
ところがそれは誤算に終わるのである。
銀行に着いて、3階の担当部署のカウンターで若い銀行の女性と2,3言葉を交わしたZ女史の表情が変わった。
何を喋っているのかわからないが、Z女史のトーンが上がった。もともと大きな目をギョロリとむいて睨みつける。
カウンターの女性は平然と誰かに長々と電話する。その内、書類の処理を始めた。そして、書類を持って席を立ち出ていくときも、何の説明も無し。
私が待っていた椅子の所へ戻ってきたZ女史の説明によると、
まず、カウンターの女性は、
「日本円にすることは出来ません。」と言い、
「先月やったんだから出来ます。」とS女史が言うと、
周りの人に聞いたあげく、
「私はこの書類の書き方がわかりません。」と言った。
確かに、先月てきぱきと多くの書類を処理してくれた女性とは違う人ではある。
「このような人がウチの会社だったら大変です。」
怒ったZ女史だが、いかんせん日本語では正確に彼女の感情を表現できず、ちょっと気の毒。そして続ける。
「仕事も遅いです。田舎の銀行は親切でないです。教育が悪いです。」
かなり頭に来ている。
それに加えて、最終の処理をする1階の窓口の若い男性も、処理の仕方がわからず、主任か課長らしき男性からガンガン言われながら、何とか処理をする始末。この窓口も先月と違う。
さらに、さっきの女性が、我々に返さなければならない書類をすべて持ったまま自席に戻ってしまい、それを取り返すのにまた時間がかかり、結局、先月とあまり変わらない処理時間になってしまい、ぐったり。
それにしても、何という書類の多さ。この銀行に振り込まれた私の報酬から、その一部を日本円にし、日本の銀行に振り込むための書類は、カーボン紙を挟んで作った書類も含め、多分20枚を越すのではないか。
Zさん、面倒なことを頼む私のための仕事、ご苦労様。
帰社すると、相変わらずエアコンの効きの悪い事務所で、K嬢が誰かと電話をしている。
その声がだんだん大きくなる。
内容がわからないが、なんだか怒っているようである。K嬢にしては珍しい。
電話が終わると、まわりの中国人スタッフに、大きな声で何かを訴えている。
私:「Kさん、何を怒っているの?」
K:「エアコンの会社、ひどいんですよ。何度直しても良くならないから、文句を言ったんです。そうしたら、“このエアコンにはこの事務所は大きい”と言うんですよ。今までそんなことを言ったことはないでしょ。おかしいですよ。だから私、怒ったんです。」
なぜ、エアコン屋の言うことが不当であるかを、さらにいくつもの反証を上げて説明してくれた。
私:「そうだ、Kさんの言うことはもっともだ。」
(でも、私のアパートの修理の時も、それくらい怒ってくれませんか?)
きょうは、猛暑の中、気の強い二人の女性は、怒っていました。
緑色はタブー ― 2005年07月05日 08:31
日本における我が社のマザー工場の技術陣は濃緑色の帽子をかぶっている。
部門によって、帽子の色が違うのであるが、これを決めた時の部門長の好みで決めたものである。
我が社のA技術担当部長(日本人)はこの帽子に愛着があって、ある日この緑色の帽子をかぶって出社に及んだ。
K嬢:(クスクス)
それで気がついたスタッフ達:(クスクス)
中国人S部長:「Aさん、その帽子は良くないです。」
A部長:「エッ? かっこいいだろ?」
とにかく、中国人達は「クスクス」
日本人は皆、狐につままれた風情。
聞いてびっくり。中国では緑の帽子はタブーだったのだ。
緑の帽子をかぶった男性は、「奥さんに逃げられた男」か「奥さんに逃げられそうな男」なのだという。
A部長は、前日の日曜日、その帽子をかぶったまま、散歩にも行き、買い物にも行ったらしい。
その話を聞いて中国人達はまたまた大笑い。
中国へ出張や観光で来られる皆さん、緑色の帽子はやめたほうがいいみたいですよ。
部門によって、帽子の色が違うのであるが、これを決めた時の部門長の好みで決めたものである。
我が社のA技術担当部長(日本人)はこの帽子に愛着があって、ある日この緑色の帽子をかぶって出社に及んだ。
K嬢:(クスクス)
それで気がついたスタッフ達:(クスクス)
中国人S部長:「Aさん、その帽子は良くないです。」
A部長:「エッ? かっこいいだろ?」
とにかく、中国人達は「クスクス」
日本人は皆、狐につままれた風情。
聞いてびっくり。中国では緑の帽子はタブーだったのだ。
緑の帽子をかぶった男性は、「奥さんに逃げられた男」か「奥さんに逃げられそうな男」なのだという。
A部長は、前日の日曜日、その帽子をかぶったまま、散歩にも行き、買い物にも行ったらしい。
その話を聞いて中国人達はまたまた大笑い。
中国へ出張や観光で来られる皆さん、緑色の帽子はやめたほうがいいみたいですよ。
これは売りません! ― 2005年07月06日 08:33
5月に台所の上の食器棚のドアが落ち、その修理中に、食器棚の棚板が清潔かどうか自信が無くなって、後日、たまたま買ってあった食器棚シートを敷くことにした。そして、少しシートが足りなくて買い足そうとしたが、その時点ではどこにも売っていなかった。
ここ上海では、おそらく他の地域や国では売っていないものまで手にはいりやすいと思うが、同じ品物がいつも店にあるとは限らない。
先週、日本人向けの生活用品を多く扱っている店の陳列棚に、以前買ったと同じ食器棚シートがあったので、これ幸いとレジに持っていった。
ところが、バーコードが読みとれない。
ここでは、バーコードであろうが、説明書きであろうが、見えないと困る部分もお構いなくいろいろなシール等を貼り付けてしまう。今回は、シールではなく、印刷の汚れがひどくてバーコードが読みとれないのだ。
マニュアル入力にしても値段が表示されない。
帳簿を調べに行っても、返ってくる答えは「没有(メイヨウ=無い)」
散々待たせた挙げ句、
「これは売りません」
最近は、こんな場合にもあまり腹は立たない。あきらめの境地。
「明天(ミンテン=明日)、OK?」
と言ってみたら、自信ありげに
「OK」
だった。
ここ上海では、おそらく他の地域や国では売っていないものまで手にはいりやすいと思うが、同じ品物がいつも店にあるとは限らない。
先週、日本人向けの生活用品を多く扱っている店の陳列棚に、以前買ったと同じ食器棚シートがあったので、これ幸いとレジに持っていった。
ところが、バーコードが読みとれない。
ここでは、バーコードであろうが、説明書きであろうが、見えないと困る部分もお構いなくいろいろなシール等を貼り付けてしまう。今回は、シールではなく、印刷の汚れがひどくてバーコードが読みとれないのだ。
マニュアル入力にしても値段が表示されない。
帳簿を調べに行っても、返ってくる答えは「没有(メイヨウ=無い)」
散々待たせた挙げ句、
「これは売りません」
最近は、こんな場合にもあまり腹は立たない。あきらめの境地。
「明天(ミンテン=明日)、OK?」
と言ってみたら、自信ありげに
「OK」
だった。
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