ちょっと嬉しい出来事 ― 2005年08月01日 19:39
昨日は久し振りに上海の繁華街で買い物をする気になった。
南京西路沿いの久光百貨店と無印良品である。
この2つの場所は、それぞれ地下鉄2号線の「静安寺駅」と「石門一路駅」の近くにあり、ひと駅の距離なのであるが、35℃のうだるような暑さの中、歩くのも大変なので、地下鉄を利用した。
地下鉄は、時間帯のせいかあまり込んでいないけれど、座席はほぼいっぱいなので、立っていくことにした。
ボーっと前に座っている人たちを眺め始めたとき、横から私の腕をチョンチョンとつつかれた。見ると、小学3年生くらいの男の子が、「自分の横に空きがあるから座れ」という身振りである。
全く予期しないことで驚いたが、私がすぐに座るととても満足そうな表情をした。
「謝謝!」
と言うと、微笑んで、はにかんだ。
優しくて、可愛い子だなと、思わず見つめてしまった。
ひと駅の距離はあっと言う間であったが、降りるときに、
「バイバイ」
と言って手を振ると、男の子も嬉しそうに
「バイバイ」
とニッコリ笑って手を振って答えてくれた。
反日デモで揺れた上海での出来事だから、特別嬉しく感じた。
日本で、こんな経験はない。
この子にはどんな教育をしているのだろうか。
歴史教育では問題大だろうけど、基本的な教育には良いところも多いのかも知れない。
まわりに何人もの人が立っていたけれど、やっぱり私が一番年寄りに見えたのかな、という点はちょっと気掛かりではあるが。
南京西路沿いの久光百貨店と無印良品である。
この2つの場所は、それぞれ地下鉄2号線の「静安寺駅」と「石門一路駅」の近くにあり、ひと駅の距離なのであるが、35℃のうだるような暑さの中、歩くのも大変なので、地下鉄を利用した。
地下鉄は、時間帯のせいかあまり込んでいないけれど、座席はほぼいっぱいなので、立っていくことにした。
ボーっと前に座っている人たちを眺め始めたとき、横から私の腕をチョンチョンとつつかれた。見ると、小学3年生くらいの男の子が、「自分の横に空きがあるから座れ」という身振りである。
全く予期しないことで驚いたが、私がすぐに座るととても満足そうな表情をした。
「謝謝!」
と言うと、微笑んで、はにかんだ。
優しくて、可愛い子だなと、思わず見つめてしまった。
ひと駅の距離はあっと言う間であったが、降りるときに、
「バイバイ」
と言って手を振ると、男の子も嬉しそうに
「バイバイ」
とニッコリ笑って手を振って答えてくれた。
反日デモで揺れた上海での出来事だから、特別嬉しく感じた。
日本で、こんな経験はない。
この子にはどんな教育をしているのだろうか。
歴史教育では問題大だろうけど、基本的な教育には良いところも多いのかも知れない。
まわりに何人もの人が立っていたけれど、やっぱり私が一番年寄りに見えたのかな、という点はちょっと気掛かりではあるが。
暑苦しい日本人 ― 2005年08月02日 08:23
ときどき自炊しないで夕食を食べに行く「K」という日本の家庭料理の店がある。
店が明るい。中国人店員達も明るい。カウンター席が多いから一人で行っても安心。料理の味はやっぱり濃いが、美味しい。等の理由で、他の店からは何となく足が遠のいている。
いろんな人との出会いもあって、時には思いがけず初対面の人と商売の話に発展することもある。
先日は、すっきりと愛らしい顔立ちのA嬢が料理を運んだついでに横から話しかけてきた。
「日本からいつ帰ってきたんですか?」
日本語がかなり苦手らしく、いつもは中国語の方が多いけれど、今回は一所懸命の日本語だ。
「中国語の先生は美人ですか?」
「この近くの学校ですか?」
そんなことを話している内に、何組もの日本人客が次々入ってくる。
ところが、夜と言えどもこの蒸し暑い上海で、なんとダークスーツにネクタイという人が何人もいる。
A嬢はそれを見て、何か話したげに私の目を見た。
「上着をきちんと着た男の人は素敵と思う?」
と訊くと、A嬢は「まさか」と言う表情で、首を横に振って、
「これがいい」
と、私の半袖シャツを指さした。
そうだよなぁ。あれは見るだけで暑苦しいよ。
この近辺で、そんな格好をしているのは日本人ビジネスマンと、ナイトクラブの男性従業員位じゃないかな。
中国人みたいにとは言わないが、せめて上海にいる欧米人並みにクールビズにできないだろうか。
店が明るい。中国人店員達も明るい。カウンター席が多いから一人で行っても安心。料理の味はやっぱり濃いが、美味しい。等の理由で、他の店からは何となく足が遠のいている。
いろんな人との出会いもあって、時には思いがけず初対面の人と商売の話に発展することもある。
先日は、すっきりと愛らしい顔立ちのA嬢が料理を運んだついでに横から話しかけてきた。
「日本からいつ帰ってきたんですか?」
日本語がかなり苦手らしく、いつもは中国語の方が多いけれど、今回は一所懸命の日本語だ。
「中国語の先生は美人ですか?」
「この近くの学校ですか?」
そんなことを話している内に、何組もの日本人客が次々入ってくる。
ところが、夜と言えどもこの蒸し暑い上海で、なんとダークスーツにネクタイという人が何人もいる。
A嬢はそれを見て、何か話したげに私の目を見た。
「上着をきちんと着た男の人は素敵と思う?」
と訊くと、A嬢は「まさか」と言う表情で、首を横に振って、
「これがいい」
と、私の半袖シャツを指さした。
そうだよなぁ。あれは見るだけで暑苦しいよ。
この近辺で、そんな格好をしているのは日本人ビジネスマンと、ナイトクラブの男性従業員位じゃないかな。
中国人みたいにとは言わないが、せめて上海にいる欧米人並みにクールビズにできないだろうか。
最高のプレゼント ― 2005年08月03日 08:01
先月日本に帰ったときがちょうど私の誕生日にぶつかる日程であった。
娘夫婦が私の誕生日のお祝いにくれた本が2冊。
「栄養の基本がわかる図解辞典」(成美堂出版)と「冷凍&節約おいしいレシピ」(宝島社)。
「栄養の・・・」は、私の健康を気遣って選んでくれたと思うが、まだ読んでない。とりあえず必要に迫られて活用している「冷凍&節約・・・」の方は私の自炊を助けてくれること絶大である。
上海で、困るのは、生鮮食品を1人・1食分または2食分の単位で手に入れるのが難しいことだ(日本でもそうかも知れないが)。 そのため、傷みやすいものはちょっとしたスケジュールの都合で、たちまち捨てる羽目になってしまうのである。
例えば、日曜日の午前中に食材を買って来たとして、午後の料理に使うわけだが、全部使い切ることは難しい。そこで、月曜か火曜に早く帰って、残った分を別の料理に使おうと思ったとしても、その日に予定通り帰れるとは限らないし、極端な場合は、その週は出張・来客・おつきあいと、ほとんど手つかずで1週間を過ごしてしまう場合もある。
買ってきたら、その日に調理しない分を、ちょっとした工夫を加えて冷凍保存すれば、品質を損なわずにかなりの期間、保存することができる。それは、知っている人にはあまりにも当たり前の生活の知恵なのだろうが、私のような自炊の初心者には、わずかの知識しか無く、これまでずいぶん“もったいない”捨て方をした食材が多かった。
この「冷凍&節約・・・」には、あらゆると言っていいほどの多くの食材の保存、解凍方法が余すところ無く掲載されており、嬉しくなるほど重宝する。
この本を手に、キャベツはその日食べる分以外を、茹でたり、炒めたり、千切りにしたりして、冷凍保存にした。ブロッコリーも、インゲン豆も、大好きなナスも同様である。
私は、調理したものも、炊きたてご飯も冷凍保存しているので、冷凍庫はみるみるいっぱいになる。
次は、いかに不急の食材を貯め込まず、冷凍庫の中を要領よく整理するかが課題なのであるが、いずれにしても、娘夫婦のこのプレゼントの選択は、私にとって近来稀にみるヒットだと思い感謝している。
娘夫婦が私の誕生日のお祝いにくれた本が2冊。
「栄養の基本がわかる図解辞典」(成美堂出版)と「冷凍&節約おいしいレシピ」(宝島社)。
「栄養の・・・」は、私の健康を気遣って選んでくれたと思うが、まだ読んでない。とりあえず必要に迫られて活用している「冷凍&節約・・・」の方は私の自炊を助けてくれること絶大である。
上海で、困るのは、生鮮食品を1人・1食分または2食分の単位で手に入れるのが難しいことだ(日本でもそうかも知れないが)。 そのため、傷みやすいものはちょっとしたスケジュールの都合で、たちまち捨てる羽目になってしまうのである。
例えば、日曜日の午前中に食材を買って来たとして、午後の料理に使うわけだが、全部使い切ることは難しい。そこで、月曜か火曜に早く帰って、残った分を別の料理に使おうと思ったとしても、その日に予定通り帰れるとは限らないし、極端な場合は、その週は出張・来客・おつきあいと、ほとんど手つかずで1週間を過ごしてしまう場合もある。
買ってきたら、その日に調理しない分を、ちょっとした工夫を加えて冷凍保存すれば、品質を損なわずにかなりの期間、保存することができる。それは、知っている人にはあまりにも当たり前の生活の知恵なのだろうが、私のような自炊の初心者には、わずかの知識しか無く、これまでずいぶん“もったいない”捨て方をした食材が多かった。
この「冷凍&節約・・・」には、あらゆると言っていいほどの多くの食材の保存、解凍方法が余すところ無く掲載されており、嬉しくなるほど重宝する。
この本を手に、キャベツはその日食べる分以外を、茹でたり、炒めたり、千切りにしたりして、冷凍保存にした。ブロッコリーも、インゲン豆も、大好きなナスも同様である。
私は、調理したものも、炊きたてご飯も冷凍保存しているので、冷凍庫はみるみるいっぱいになる。
次は、いかに不急の食材を貯め込まず、冷凍庫の中を要領よく整理するかが課題なのであるが、いずれにしても、娘夫婦のこのプレゼントの選択は、私にとって近来稀にみるヒットだと思い感謝している。
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