課長にしてください2005年09月07日 19:45

いよいよ来週がISO9001国際品質システムの認証受審である。
今日は、H品管副課長が主体となって模擬審査をやった。

殆ど中国語での審査と受け答えであるから、私は横で聞いているがあまり良くわかっていない。ただ、担当部門が提出する書類と、その時のやりとりを見ていると、だいたい内容の察しがつく。

中国人スタッフの、この品質システムへの理解力と、短期間にここまで整理してまとめたがんばりには驚くばかりである。

ただ、所々気になるところを質問すると、やはり問題がある。
「今ならこうすれば受審に間に合う。」
と言うようなアドバイスをすると、素直に聞いてくれる。

営業のUさん(若いお母さんスタッフ)も、大変しっかりした受け答えをして、H副課長からは特に指摘事項無しであった。単に営業の助手程度だというくらいの認識しかなかったが、これならもっと彼女の能力を活用しないといけないなぁ、と思った。

ちょっと気になるのは、先週採用したL営業副課長のこと。
私:「Uさん、Lさんのトレーニング計画はありますか?」
U:「まだありません。」
私:「来週の受審までには計画が必要ですね。」
U:「でも、Lさんは副課長ですから、私はトレーニングできません。」
私:「そりゃそうだね。部長が出張から戻ったらすぐに部長に相談しなさい。」
U:「はい、そうします。」

ここまでは、当たり前のやりとりであったが、突然Uさんが大きな声を出した。
U:「私を課長にしてください! 女だからと低く評価されているのはおかしいです。」
日本語のあまり出来ないHさんも、わかったらしく、驚いた風に笑った。

私も驚いた。笑いながらのアピールであったが、すごい積極性だ。
私:「女性だからといって、差別はしていませんよ。」
と言ったが、正直言って彼女の気迫を感じた。

きゅうりをかじる小姐2005年09月10日 22:51


台風15号が上海目指して石垣島付近を進んできている。
しかし今日の上海は、青空に白い雲。嵐の前の静けさならぬ、台風の前の良い天気。
私の体調も好調さを取り戻し食欲回復、午前の中国語の勉強も楽しかったせいで、気分良く買い物に出かけた。

カルフールで買い物を終え、出口に向かう途中に遭遇した小さな驚き。

若いお嬢さんが、アイスクリームならぬきゅうりを片手にパリパリッとかじりながら帰る姿。

確かに、私もきゅうり1本丸かじりするのは大好きだし、上海に来て野菜の中で一番なじめる味がきゅうりだ。生でも、酢の物にしても美味しい。でも、帰りの道々かじりながら帰るかなぁ。

改善されたと言っても、まだまだ生野菜の残留農薬など、問題があるように聞いている。

私もきゅうりを買ったけど、食べるのはやっぱり家に帰って洗ってからだな。

台風の雲がじゃま2005年09月12日 23:16

台風15号は今朝未明に通り過ぎて行った。
まだ風が樹々を揺らしているが、午後遅くから次第に青空が見えるようになった。今回も植樹後間もない樹々が多く倒されていた。

昨夜は日本では衆議院総選挙の開票速報のオンパレードであったはずだが、我がアパートで見ることの出来るNHKは、台風の影響で、NHKワールドも、BSも、途中で画面が映らなくなってしまった。

そのため、やむを得ず、中国のニュースチャンネルに切り替えていたのだが、面白いことに気がついた。
台風の進路を地図上に示してくれるのだが、台風の雲のあるところは、地図が見えなくなるのである。
今回は、台風が上海の東を通るのか、西側を通るのか正確に知りたかったが、これではわからないのだ。
アナウンサーの話が理解できればわかったのだろうが、地図上で視覚だけでわかるようになればいいのにと思う。

思考パターンの違いなのか、親切さの不足なのか、技術力の問題なのか。
ITでは決して劣っていない中国のことだから、思考パターンの違いなのかも知れない。
例えば、台風の雲の下には地図が見えないのは当たり前、とか・・・。