中国の国債2006年03月02日 00:44

きのうは、Z部長と銀行へ行ったが、銀行の窓口が客であふれていた。

私:「今日はすごく人が多いね。」
Z:(しばらく考えて)「国債を買う人たちと思います。今日が今回の国債の発売日でしょう。」

私:「国債って普通幾らくらい買うの?」
Z:「1000元(約1万5千円)とか、5000元(約7万5千円)とか、いろいろあります。お金持ちは沢山買います。」

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どこの銀行にも守衛さんとおぼしき人がいて、不案内の人に窓口を教えたりしているが、ここの銀行は上海でも田舎の銀行のせいか、電光パネルによる順番の案内もなく、守衛さんのほかに窓口整理専門の年配の女性がいる。
きのうは、客が多いから、二人とも窓口の整理で忙しそうだった。

ずらっと並んで待っている状態でも、この国では、必ず先頭へ割り込んでくる人がいる。
まるで『みんなが並んでいるなんて、気がつかない』と言うような、とぼけた顔で割り込んでくるのだ。
どこへ並べばいいかわからない人も多い。
きのうはお年寄りの客が多かったからなおさらのようだった。

Z部長が窓口整理の女性と早口で喋りながら笑っていた。

私:「何を話していたの?」
Z:「昔は定期預金より国債の利率が良かったから、みんなに人気があったけど、最近は定期預金で利率の良いのができたそうです。」
私:「それでもこんなに人気がある?」
Z:「『お年寄りは頭が固いから、今でも国債しか買わない』と、彼女は笑っていたのです。」

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私がいくつかの書類にサインをして、手続きが終わるのを待っているとき、Z女史が言った。
Z:「横にいたお年寄りに聞きました。今日は10万元(約150万円)買うそうです。」
私:「すごいね。」
Z:「見かけはお金持っているように見えないのに(笑)。」

大学新卒の初任給が2000元とすると、10万元はその50倍。日本で言えば、1千万円くらいであろうか。

この国にはお金持ちの庶民も増えているんだな、と実感した。

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