先生のプレゼント ― 2006年06月18日 14:11

昨日の午前、中国語のD先生が2週間ぶりに来た。
「お茶は冷たい方が良い」
と言うから、いつもの少し甘い緑茶を冷蔵庫から出してあげた。
『冷たい』という言葉は、私はよく知っている。
なぜなら、日本人がレストランでビールを注文する時、必ず
「冷たいのを」
と付け加えるからだ。
中国人は、身体に悪いからと、冷たい飲み物を避ける人が多く、ビールも生ぬるいのが好まれるようで、いちいち『冷たいビール』と言う必要があるのだ。
昨日は、ついでに、冷蔵庫に入っていないお茶を指さして、
「ぬるいのは何というの?」
と訊いて、私の中国語の語彙を増やした。
実地で覚えた言葉は、その時の光景+抑揚(四声)も頭にはいるから、記憶に残ることが多い。
D先生は、そのお茶に口を付ける前にカバンをゴソゴソ探して、
「これは、プレゼント!」
と言って、人形みたいな物が2つ入ったプラスチックのケースをくれた。
『なんだろう?』
と思ってケースを開けていると、
「何だかわかりますか?」
と、クイズのように楽しそうに訊く。
それが、マグネットでスチールの壁にくっつける物であることはすぐにわかった。
そして、先生がホワイトボードペンをその人形に抱かせると、
「可愛いでしょ」
と笑った。
以前、私が台所で料理をしているのを見ながら、冷蔵庫の横にある小さなホワイトボードを珍しそうに見ていたが、その時にこのプレゼントを思いついたのだろう。
でも、D先生がなぜ昨日プレゼントを持ってきたのだろう?
肝心なことを訊くのを忘れた。
『父の日』のプレゼント?
きっとD先生は私のことを父親のような人、と思っているに違いない。
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